日々のせいか

郊外のマンションで、ネコとカメと壊れたオジサン看ています。

間に合うかも知れません。

まだ考え続けています。

テロリストと一緒じゃん、と手早く片付けたい向きもあるでしょう。けれど、この事件は違う。
腐った種子は、中東の空から降ってきたわけじゃなく、日本の土壌から芽吹いた腐った種子なのだと思います。

わたしがボヤッとしていたのかも知れません。気がつけば弱者を平然と侮蔑、差別する風潮がネットに広がりはじめ、それが可視化したときヘイトスピーチになりました。
現政権は、差別を批判しているけれどよく言うよ、です。
アベノミクスは、金持ちから滴り落ちた恩恵がやがて下々に満ちるって言ってましたよね。カルト宗教もびっくり。
底辺の人は絶対浮かび上がれない構造ができているから、差別が蔓延するのです。そして狂気=凶器が生まれる。

まだ間に合うかも知れません
東京が、自分の意思と言葉を発信しなくちゃ‼︎

腐った種子が

朝の凄惨なニュースに言葉も無く、起き抜けに服と一緒に選んだ
ペンダントを小さなイコンのそれに替えました。
信仰を持たないわたしでもそうしたように、日本のあちこちの家で神棚や仏壇に手を合わせたり、あるいはそっと目を伏せるだけでも心ある人はしたことでしょう。f:id:kingyo5132:20160726222356j:plain


心の無い人間が確実に存在して、『障害者は抹殺する』を遂げてしまう慄然。一個の腐った林檎だった酒鬼薔薇の種子がそこかしこで芽吹いて行くのでしょうか。
いっそ、アラーは偉大なりとか叫んでくれた方が良かった、と当局は歯噛みしているかも知れませんが、予兆をはっきり把握していたのに狂気を野放しにしてしまったのですから。




野生の世界

空模様を眺めながらベランダに出たら、足元の青ジソの鉢に、小さな小さなバッタを見つけました。爪切りで切った爪のような細い三日月型のバッタは、よく見ると5、6匹もいて、風で揺れる葉っぱにしがみついている様子は可愛いものです。

実は、このシソは数日前から穴だらけになっていて、犯人捜しをしている最中でもありました。

うーん。

これが汚い毛虫や、うじゃうじゃ群がるアブラムシなら、即スプレー攻撃に移るのですが、青ジソの葉っぱを食べた分だけ染まったような、綺麗な緑色のバッタ君はどうにも憎めなくってね、指先でツンとお尻を押しては跳ぶ姿を愛でています。

春のキャベツは青虫が潜んでいたし、夏の青ジソはバッタが食む楽しさ。


ベランダの小さな自然に和んだら、さあ!

気まぐれなネコたちや、元気満々のカメ、気分鬱々のエム、いきなり現れた新種のキンギョまでが棲息する種々まぜこぜ、手ごわい野生の世界がわたしを待ちます。

f:id:kingyo5132:20160725221408p:plain



ツマのひと声

そもそも、わが家の朝はスリリング。
毎朝、わたしはそっと自室のドアを開けて廊下に首を出し、何か異変はないかと気配を窺い、耳をすませ、鼻をクンクンさせます。過去この時点で発覚したエムの惨事・椿事は数知れず。
まあ月に一度かな、場数を踏んでいてもギャアと叫ぶ朝が来ます。

本日もそんな朝。
軟便失禁のため、ベッドは・・・まみれ。しかも着替えようと脱がせたパジャマの裾にも・・・が付いていたため、エムの頭がベッタリ茶髪になったのでした。
思わず「ギャア」とひと声! 

叫べばあとは平然、するべきことをするのみです。・・・まみれできな粉餅状態のエムに「だいじょぶ」とうなづいて現場の撤収にかかります。粛々と拭う、捨てる、洗う、洗う、ひたすら洗う。
しっかし、なんで雨の日に限ってこの惨状なんでしょう。

洗濯機に入れられる程度に洗いあげた衣類やシーツ、人前になんとか出せる程度に清拭したエムの両方を眺めて、ツルならぬツマはもう一声「頼むから晴れて!」

梅雨空は、無視を決め込んだようです。f:id:kingyo5132:20160722222531j:plain

ささやかな矜持

歳月の海の底から不意に面影が浮かび上がる。
そんな経験はありませんか。

十数年ぶりに、以前の職場の上司からお電話をいただきました。
驚いたのは、声を聞いた瞬間です。聴覚の記憶って凄いですね。
メールではおぼろげだったその方の姿、笑い方、仕草、銀座でしゃぶしゃぶをご馳走になったことまでが一瞬に蘇りました。
飲んべえでべらんめえの記者あがりが多いなかで、その方は学芸部出身らしい温厚な人柄で、わたしのような小娘にも丁寧に仕事を教えて下さいました。
わたしは、社会人としての自分を育ててくれたその会社に、ずっと感謝の念と愛着を抱いて生きてきました。


ここ数年、若い人たちの雇用状況は悪いままです。
それは、本人の資質や努力うんぬんよりも、企業側の責任の方が大きい気がしてなりません。
若い人を育てようという気概が無いというのでしょうか。

前を行く者が、続く者にいいバトンをしっかり渡してあげようなんて全く思っていない。使い捨てにする意図が見え見えの構造になっています。
会社が教えてくれたことが、今の自分の、どこか小さな部品としてちゃんと在ることが、わたしのささやかな矜恃です。


ちなみに今東京で闘う、時の人も当時の職場の熱き上司。若い世代を鼓舞し時に叱咤し、育てあげた情の深いジャーナリストです。





拝啓 舛添要一さま

その後いかがお過ごしでしたか。
政治学者の書斎の窓からは、閑静な湯河原の緑、なら良いのですが、都内のご自宅でしたら選挙カーの騒音が響いてウザいのではないでしょうか。

都知事選は有力3候補の激戦となりましたが、前知事舛に応援のオファーはございましたか。
でも、都民は貴方を忘れていません。

舛添さん、寄席に是非是非いらして下さい。寄席の演目では貴方の登場率がトップ!
次々と高座にあらわれる噺家さんのマクラといいサゲといい、舛添さん出ずっぱりで大爆笑を誘っています。批判なんてとんでもない、大人気ですよ。
わたしが見た席のトリでは、地獄界の魑魅魍魎のなかで舛添さん「おい、そこのネズミ男」とか、ニックネームで呼ばれて人気のほどがうかがえます。
書や浮世絵に造詣が深い方ですから、喧騒のトーキョーから逃れて、どうぞ江戸の風情漂う寄席にお運び下さい。場内大喝采でお迎えしますよ。                                              f:id:kingyo5132:20160719233232j:plain

とりどりガールズ

若い、それも10代真ん中へんの女の子が4人、夕方ドヤドヤやって来ました。

さてと!
タンクトップに短パンで出迎えたわたしは、4人を並べると順番に浴衣を着せかけます。
ピンクの金魚、黄色の向日葵、ブルーの紫陽花、オレンジの蜻蛉・・・
浴衣はやっぱり、藍の本染めにかなうものはないけれど、まだ子どもの匂いがする彼女たちは、背が高い低い、足が太い細い、そしておっぱいがいっぱいある子とそうでない子・・・個性がいろいろだから可愛いのだもの、浴衣の色もとりどりがいい。

着付ければ、くすぐったがったり締める帯に小さな悲鳴をあげたりかしましいけど、仕上がれば一同丁寧にお辞儀。その袂をひるがえしてお祭りの夜に飛び出していきました。

気がつけば、半裸のおばさんが汗だくで一人。
西瓜の団扇であおぎながら『これもオツかもね』
遠い祭囃子に耳を澄ませていす。f:id:kingyo5132:20160718215729j:plain