野生の世界
空模様を眺めながらベランダに出たら、足元の青ジソの鉢に、小さな小さなバッタを見つけました。爪切りで切った爪のような細い三日月型のバッタは、よく見ると5、6匹もいて、風で揺れる葉っぱにしがみついている様子は可愛いものです。
実は、このシソは数日前から穴だらけになっていて、犯人捜しをしている最中でもありました。
うーん。
これが汚い毛虫や、うじゃうじゃ群がるアブラムシなら、即スプレー攻撃に移るのですが、青ジソの葉っぱを食べた分だけ染まったような、綺麗な緑色のバッタ君はどうにも憎めなくってね、指先でツンとお尻を押しては跳ぶ姿を愛でています。
春のキャベツは青虫が潜んでいたし、夏の青ジソはバッタが食む楽しさ。
ベランダの小さな自然に和んだら、さあ!
気まぐれなネコたちや、元気満々のカメ、気分鬱々のエム、いきなり現れた新種のキンギョまでが棲息する種々まぜこぜ、手ごわい野生の世界がわたしを待ちます。