シン・ゴジラ
日曜日、観に行きました。ハリウッドも含めて約30作は映画化されて来たゴジラ。今回はどんな姿を見せてくれるのだろうと、期待にワクワクして大人も子どもも映画館に向かうのはゴジラシリーズならではの光景なのでしょう。
今回のテーマは、お馴染みの怪獣ゴジラ対人間では無くて、『巨大不明生物』に襲われた現代日本社会です。首相官邸を中心にして閣僚、関係省庁の官僚たち、自衛隊が、指揮命令系統ぐちゃぐちゃの中で責任を押し付けあう中、それでも未曽有の脅威に何とかして闘おうとする姿は、東日本大震災と原発事故をはっきり想起させて、既視感あふれる展開に息をのみます。
その『巨大不明生物』こと我らがゴジラですが、東京湾に現れたときは正直モスラの幼虫が溺れてるのかと思ったくらい、めちゃダサいです。それが変貌を遂げて行く様が最高の見せ場。結果、キャラクターグッズのノート買っちゃうほど、わたし今回のゴジラ好きです。
映画のもう一つのテーマは、『スクラップ&ビルド』なのでしょう。
壊滅的な被害を受けてガレキの山となった大東京を再び作り直すのだと、長谷川博巳と竹野内豊は力強く誓います。
そう、イケメンだし純粋だし、彼らなら東京再建を任せてもいい。
帰宅した夜、8時の時報数分後に流れたニュース速報に、わたしは深くため息をつきました。
東京、あのグリーンウーマンに本当に任せちゃいますか?