日々のせいか

郊外のマンションで、ネコとカメと壊れたオジサン看ています。

ミラクル

欲しくもないギフトをもらってまもなく9年。今も物心両面を困難が襲います。でも、辛いことが1000個くらいあると25個くらい良いことがあって、しかも日常にはめったに見られない無いミラクルが混じっていたりするのです。
そういうときに、わたしは天の配剤っていうのかな、ちゃんと辻褄合わせるよね、と納得するわけです。
例えば、エムが病院を移る時のことでした。わたしは、同室の方たちに一人ずつ挨拶して歩きました。「お世話になりました。お元気でどうぞ」
その病室は、重い症状の方ばかりで、声をかけても意識さえ無い人ばかりです。ところが、あるベッドから小さな嗄れ声が聞こえたのです・・・オゲンキデ・・
「看護師さん、ミヨシさん今しゃべりました‼︎」
わたしの叫び声に、エムの世話をしていた看護師さんたちがドッとミヨシさんのベッドに駆け寄ったのは言うまでもありません。
ミヨシさんは優しい光をたたえた目で、泣き始めたわたしをじっと見ていました。

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